この【福知山市大江町二俣地区】は古くから紙漉きの村として栄え、一時は200戸余りが和紙造りに従事していましたが、今ではその影もなく、当所のみが親子五代に渡って手漉和紙の伝統を守り続けています。
この地は、北に元伊勢内宮皇大神社、南に元伊勢外宮豊受大神社、東に猿田彦神社、西に愛宕神社と、昔から四方をそれぞれの神々に守られてきた、神秘的な土地なのです。
ここで原材料の楮を自ら育て、宮川で晒し、大江山からの伏流水を使用して、昔ながらの伝統技法を守りながら和紙を漉いています。
当所は伝統保持の努力を認められ、京都府無形文化財の指定も受けています。